京都の寺院を訪れる人は多いですが、大原の三千院まで足をのばす人はそれほど多くありません。鴨川を左手に上流へしばらく走り、住宅街を抜けると、やがて閑静な山あいへと近づいてゆきます。春から夏にかけては緑々しい香りの山中へ、秋においては紅葉の情緒あふれる山中へと、包み込まれるようにバスはすすんでいきます。さして広くない車中、買い物袋を提げた地元女性たちの京都弁が自然と聞こえてきます。そのトーンには丸みがあり、あたりもやわらかく聞こえるため、女性イメージの強い京都の象徴ともいえます。
バスがすすむにつれ、車窓からは山と山に囲まれた一望のできる小村落をいくつも目にするようになります。乗客も次第に減り、京の田舎、一人旅情にふけると1時間弱で大原へと到着しました。

緑がこんなに強く緑に見え、風がこんなに強く香り、静寂はこんなに強く聞こえる。 京都の寺院でもそんな五感に目覚めるところ、それが「三千院」です。

御殿門
 

円融房の写経場
御殿門を抜け参拝受付を済ませると、靴を脱ぎ堂内へとあがり客殿へと向かいます。ここには、紅い絨毯の敷かれた畳の間がありますが、そこで休憩がてらに抹茶を一服もりながら、聚碧園という手入れの行き届いた庭園を眺めていると、どうしてこんなに緑が強く見えるのだろうかと日々見ている木々の色を疑うものです。

ところで皆さんは写経という言葉をご存知でしょうか。お釈迦様のお言葉を一字一字書き写すことで、願い事がかなうというものです。ここ三千院では円融房という堂内に写経場を設けて参拝者におすすめしています。ひとつひとつ丁寧に書き写すうちに自然と没頭してゆくのはひとりではないようで、どうしこんなに静寂の音が聞こえてくるのか不思議な時間を過ごします。
 
さて、宸殿から有清園と呼ばれる庭園にでてみると樹齢も数百年程度でしょうか、大きな杉木立のその向こうに簡素な御堂が見えてきます。数多くのポスターやCMなどにも利用されてきた三千院の源とも言える往生極楽院です。御堂内部には国宝に指定される阿弥陀三尊像が祭られ、船底天井と壁画が極色彩で彩られているのです。しかし、御堂内での御僧侶の説明によりますと時の流れととともに煤(すす)がつき、その壁画を見ることが難しくなってなってきたようですが、自然に付着した煤(すす)は、はらうにも御堂の腐食などの予防効果があるためそのままにしているとのことです。
どうしてこんなに風が強く香るのか、庭園内には歴史を築いてきた御堂を吹き抜ける、時代の香りが漂います。

往生極楽院
 

緑の空間が印象的
三千院の見所はまだまだ数多く、五感に目覚める場所はいくつもあります。 その建築、彫刻、絵画、工芸、そして四季折々の木々や花々。閑静な京都大原にとても 似つかわしく、日本の代表的な文化財として今後も参拝者を魅了する
ことでしょう。

三千院の寺務所はこう言っています 「ようこそお参り下さいまして、ありがとうございます。御参拝の皆様には心安らかな  ひとときが得られることと存じます。」
 
<交通>
1.東京から関西までのパッケージ商品
大阪宿泊ツアー京都宿泊ツアー神戸宿泊ツアー

2.京都駅、河原町周辺より大原までは
京都バス利用(約50分〜1時間、1時間に3本程度)

<宿泊>
大原で宿泊のおすすめ
「三千院の里」 TEL:075-744-3848
三千院まで徒歩5分、祇園で磨いた料理長が腕を振るう
味覚に目覚める家庭的なお宿

抹茶で一服
<おすすめモデル行程>
弊社取り扱い1泊2日の商品の大阪や京都パッケージ商品の復路便延長プランを手配し、大原を2泊目に組み込むなど。

(1日目)
午前:東京→大阪
昼頃:到着後、自由行動 大阪or京都泊
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(2日目)
午前:大阪泊の場合は→京都(JRで約40分、540円)
終日:市内観光など自由行動
夕方:京都駅や市内→大原(市バスで約70分、500〜600円) 大原泊
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(3日目)
午前:三千院、寂光院など見学
昼頃:大原→京都市内→大阪
夕方:大阪→東京


聚碧園


国宝 阿弥陀三尊像
○製作スタッフ
Web Designe Toshiyuki Akuta
Photo & Directed Terumasa Harada
   
      


 
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