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 梅雨もそろそろ終わりが近づき夏本番の季節、天気のよい休みの日はリーズナブルに手軽にでかけてみたい・・・そんな公園が立川にある。130haにおよぶ広大な敷地には沢山の遊びの施設があり、年間を通して四季折々の植物が来訪者を楽しませてくれる。また、園内にはゴルフ、フットサルなどのスポーツ広場、不思議な仕掛けや体験教室も充実している子供の森、日本庭園や盆栽苑、サイクリングやバーベキュー、首都圏最大級のプールなどの施設もある。今回は一日かけてゆっくり遊べる公園「昭和記念公園」を紹介していきたい。

 
 昭和記念公園は、 昭和天皇在位50周年記念事業の一環として立川基地跡地に設置された国営の公園である。入園料は大人400円、小人80円ととってもリーズナブル。公園の入り口には、お弁当に水筒、レジャーシートを持って遊びにきている家族連れや友人の輪が目につく。時代が変わっても人々の心に親しまれている「遠足気分」は、穏やかな休日を象徴しているようでなんだかホッとする光景である。

 園内に入ると「カナール」とよばれる綺麗な線対称の風景が広がり、その先には噴水がある。「カナール」とはフランス語で「水路や運河」を意味するそうで、入り口の賑やかな景色から一転、とても落ち着いた雰囲気が漂っている。この景色は、その先に広がる園内の美しい景色に伏線をはっているような、来訪者を惹きつけるものがある。すぐ横の並木道からはこの景色を眺めつつ、楽しくおしゃべりをしながら歩く人々の声がこだましている。
 
 
 そこから少し歩いていくと「水鳥の池」にぶつかる。周辺の雨水を全てこの池に貯水するようになっており、渇水時には池の水が植物に還元されるようになっている。池沿いの道を歩いていると、ボートをこぎながら楽しくはしゃぐ声が聞こえてきたり、ベンチでゆっくりと休んでいる人、野に咲く花を愛でシャッターを下ろす人など、様々な人間模様を観察することができる。同じ太陽の下でそれぞれの時間を思うままに過ごす・・・まさに自然と触れ合う憩いの場がここにはある。池沿いの道をずっと歩いていくと「みんなの原っぱ」とよばれる場所にぶつかる。ここは芝生の面積だけでも、東京ドームがまるまる二つは分入る広大な原っぱで、そのすぐ横にはお花畑がある。季節を通して様々な花が一面に咲いており、自分の背丈ほどに伸びたお花畑に飛び込んでみたくなる衝動に駆られた。都会でこんなにたくさんの花の中を散策できることは非常に珍しく、幼少の頃からしばらく忘れ去っていた時間を取り戻すように、どんどんと奥へ進んでみた。気がつけば自分を軸として周り一体が赤い花が咲き乱れ、ささやかな幸せを感じる瞬間であった。
 
 さらに園内の奥の方へと歩いていくと、池泉回遊式の日本庭園がある。先ほどの景色とは一転、伝統的な和の世界が広がっている。池を中心として、滝、木橋の自然景観を巡る庭園で、江戸時代の大名庭園の多く見られる様式だそうである。池の周囲の景色が水面に美しく反射し、まるで鏡のような役割を果たしている。また、菖蒲田は花の色の鮮やかな色彩がとても魅力的である。よく観察してみると、蓮が水の流れるままにゆらゆらと揺れており、中には花を咲かせているものもある。なんだか宝物を見つけたような、微笑ましい気持ちになる。

 特別な目的がなくとも、四季折々の花、樹木や風景の美が、訪れるたびに違った装いで迎えてくれる公園・・・この夏、足を運んでみては何か素敵なものがみつかるかもしれない。
 
 

掲載期間:2007年9月29日出発まで
 

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