原生林の中を縫う様に走る清流は、千変万化の水の流れを生みだし、躍動感あふれる景観を展開している。苔むした岩の間を清流が迸り、白く泡立ちながら流れる様は、おもわず手をのばして触れてみたくなるほど神秘的な光景である。また、周囲の木々が水面に映りだす影は、その清流の美しさを象徴している。一方、両岸に迫る断崖は軽石や火山灰が高温の状態で堆積してできた溶結凝灰岩といわれるもので、奥入瀬の景観に一層迫力をもたらしている。森林浴を心ゆくまで堪能してみると、大地のエネルギーが身体の中に沁みこんでくるのを肌で感じる事ができ、その心地よさは旅を終えても身体の中に感覚として残る、無形の土産品と言っても決して過言ではないだろう。